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夏目漱石 著: こころ [読書(純文学)]

夏目漱石 著: こころ

もう三度目の再読。

中学生の読書感想文に選んだが、理解できず断念したのが最初。

大学の頃、もういい頃合いかと再挑戦。
非常に感銘を受けた。

社会人になる前に読めたことは、今思うと大きかったと思う。

そして最近読み直したのは、 姜尚中 著: 悩む力 を見て。
また表紙デザインがデスノートの小畑さんになっていたのも気になった。

過去記事: http://yomuniki.blog.so-net.ne.jp/2009-02-19

読み直す自分の環境、
自分の立場によって感じ方は若干変わるが、
深く考えることで日常生活から飛び出す感じがする。

社会学的、心理学的思考をときには思い出すのはいい。
現状を見直すチャンスである。

大学の時と、公務員試験とで社会学、政治学はかなり深く勉強したが、
文学である「こころ」の方が、自分の糧となっている気がする。

思えば、大学のころの僕は、とにかく将来を模索していた。
自分に何ができるか、どう生きるか、そして何をしたいか。

とにかく難しい本を、人の見よう見まねで読んだり、
流行りものでない映画を見たり、音楽を聴いたり。

「こころ」はその一端である。

社会学を自ら学ぶ人は少ないかもしれない。
けれども自分にとって、非常に大きな知識であり、テクニックとなった。

これは心理学も、政治学もそうであり、無駄な勉強はないのだと思う。
そして、実は気づきにくいが、それらはどこかで結びつき合っている。

難しく書いてしまったが、過去の純文学を読むことは、
そうした過去の蓄積された知識を得られるチャンスである。

現代作家はおもしろいが、ぜひ過去の作家も読んでいただきたい。
僕も再度読んでみたいと思う。

こころ (集英社文庫)

こころ (集英社文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/02/20
  • メディア: 文庫


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町田 康 著 : くっすん大黒 [読書(純文学)]

町田 康 著 : くっすん大黒

著者には前から興味があった。

ロックバンドのヴォーカルであったことも踏まえて、
きっとシュールな作品を書くのだろうと想像していた。

本気で読んでみようと思ったきっかけは、「絶望に効く薬」という漫画での紹介。

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.2) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.2) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

  • 作者: 山田 玲司
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/10/05
  • メディア: コミック





彼の文体は近代文学だ。まるで落語のようなかけあい文章でもある。

古臭く味がある文体。なかなか面白い。
怠惰な人生を送る主人公など、特に近代文学っぽい。

内容は汚く、決して教訓となることがあるわけではない。
どちらかというと、この文体と独自性に評価があるのだと思う。

二本の短編である本書であったが、どちらの作品も同意見でまとめられる。
味のある作者であることは間違いない。
好き嫌いはあると思うが・・・。

くっすん大黒 (文春文庫)

くっすん大黒 (文春文庫)

  • 作者: 町田 康
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 文庫


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奥田 英朗著 : サウスバンド [読書(純文学)]

奥田 英朗著 : サウスバンド

推理小説の得意な著者が、ヒューマン小説をどう書くのか非常に興味があった。

蓋を開けてみると、コメディータッチな感じも。

焦点は働かない主人公の父親。
しかし彼はただのニートではない。
国には従わず、反体制的な元過激派。

物語が進むにつれ、それがエスカレートし、
とうとう家財道具を投げ捨てて一家沖縄へ移住となる。

本書はそんな破天荒な父親を、子供の視点で語っている。
社会問題を捉えつつも、そんな破天荒な父親が嫌味でない。
著者ならではの、ユーモアが活きている。

そのユーモアは、空中ブランコなどに通ずるものがある。

嫌味でないといいながらも最初は、父親の非常識ぶりにイライラしてしまうが、
最後は父親に期待し、わくわくさせられることは間違いない。

読みやすい文体でスラスラと進む。 
上下刊であるが、あっという間に読了できるはず。

サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)

サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)

  • 作者: 奥田 英朗
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 文庫

サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

  • 作者: 奥田 英朗
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 文庫

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ふと手にした本が・・・。 [読書(純文学)]

原 宏一 著: 天下り酒場


この短編小説はひと味違う。

星新一並みの面白さ。
そして社会風刺も取り入れ、勉強にもなる。[メモ]

テンポもよく、想像力も豊か。

表題作以外すべて楽しめる。

お洒落感はないので、女性に手にされることは少ないかもしれない。
著者自身、名前が出てきたのは最近だ。[soon]

埋もれていた著者を、とある書店員が押しに押し、
世に出てきたといういきさつを持つ。

お洒落感はなくとも、是非読んで欲しい。[本]
僕も実際、別作品を読んでみたいと思っているほど良作である。


天下り酒場 (祥伝社文庫 は 8-2)

天下り酒場 (祥伝社文庫 は 8-2)

  • 作者: 原 宏一
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 文庫



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会社の不満 読書に救われる [読書(純文学)]

荻原 浩 著: 神様からひと言

本書を読むに当たって、僕の現在の仕事とその不満を少々・・・。

同年代としては、そこそこの給料。

事務職としては、他社と比べれば充分もらっていると思う。
基本、19時には退社できるし、不満を言うには贅沢か。

しかし、入社時の給料は今の半分近い。
必死で自分の仕事を作り、当社ではやっていなかったリスク回避のシステムを作った。
残業も多かったのを、能率を上げることを考え、うまく機能するようになったのは最近。
やっとやっと給料を人並みにもらえるようになったのだが・・・。

しかし、回りにはなんでもやってくれると勘違いされ、
上司はほっといてもうまくやるだろうと勝手に思われる。
責任は自分持ち。

回りからはスマートに見えても、実は自分は常に必死。
教えてくれる人がいないから、自分で本を買い、学び、実践する。

せっかく能率を上げ、定時に終われるようにしても、
余裕があると思われ、新たな仕事が来る。

もう爆発しそうなときに出会ったのが本書。
ブックオフで百円になっていたのだが、にもかかわらず一度目はスルー。
例の如く、R25で取り上げられているのを見て、ついつい購入。

内容は本当に面白い!!

タイトルからして、泣ける感動小説などと勘違いをしていたのだが、
中味はサラリーマン悲哀物語
これがまた最高である。
上司は馬鹿ばかりの、食品会社。

そんな上司に我慢ができずぶつかり合い、飛ばされる。
とても哀しい境遇にも関わらず、ついつい吹き出してしまうほどの主人公の奔放さと諦め。

中盤から終盤になるにつれ、展開は加速する。
会社の社会的問題、体質不全が見えてきて。
今の自分の境遇が、とても有り難く思えるほど。

サラリーマンにはかなりオススメしたい。
今年読んだ中でもかなりの上位にしたい一冊
ホントに面白いです。

こうやって読書に救われる。
救ってくれたのが、自己啓発本でも哲学本でもなく、
小説っていうところがまたお得感あり。

 

神様からひと言 (光文社文庫)

神様からひと言 (光文社文庫)

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/03/10
  • メディア: 文庫



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