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村上春樹 著: 海辺のカフカ [村上春樹]

村上春樹 著: 海辺のカフカ 

かなりじっくり読んだので、
思いのほか読了まで時間がかかってしまった。

たしかに上下巻、分厚くはあったが・・・。

『僕』のいない村上小説ではあったが、
なかなかよかった。

幻想的な雰囲気で、読んでいる間、モ
ヤがかかっているような不思議な印象を受けた。

主人公がふたり、考えようによっては三人いるのは村上小説では斬新。
基本、二人の主人公が章ごとに入れ代わる。

村上春樹らしいのは、アイデンティティをテーマにしているところ。
最終的な結論は出ないので難しい。
ある意味、読者に委ねてはいるが。

主人公が森をさ迷うシーンがあるが、
僕はそこに心象風景のようなものを感じた。
アイデンティティを確立させるのは、
手探りで、森をさ迷うようなものかもしれない。

僕自身はアイデンティティは中学一年生で意識し、
まわりより早かったため苦悩した。
でも不思議と、あのときだと具体的に核心しているのはめずらしいかもしれない。

本書は、そんな自分の時代を思い起こさせてくれた。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/02/28
  • メディア: 文庫

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/02/28
  • メディア: 文庫

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村上春樹 著 : ノルウェイの森 [村上春樹]

村上春樹 著 : ノルウェイの森

大学生時代に読んで以来の再読である。

当時はただただ、こんなオシャレな学生生活を送りたいと思いながら読んでいた。
しかし本の中の主人公たちと比べると、まだ自分が成熟しておらず、
本の本当の意味がよく理解できなかった。

今になって再読してみると、よくわかる。
再生への孤独と、出発。

多くの人が悩み、そして死ぬ。
恋愛小説と一言で片付けることができないほど深い。

実際、僕も恋人が病気になり、3年近く会えなかったことがあった。
結局、本の主人公と同じく、その人を待てず別の人に心変わりしてしまった。
再読すると、結構痛かった。

生きることの苦労や、孤独を特に感じた。
僕の学生時代は、今ほど自殺者も多くはなく、
うつ病も一般的ではなかった。

そのため、学生時代の僕はこの本の孤独や再生というテーマを理解できなかった。

今読むと、改めていい小説だと実感できた。
オシャレ感も色あせない。

ただ、過度な性描写はちょっと抵抗がある。
あたかも主人公は淡々と、無駄にオシャレチックに表現するのはちょっと・・・。

それ以外は、大人になった(と思っている)、
僕にもやっと理解できた。

久しぶりに再会した本書に、やっと僕の能力と経験が追いついた。

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: 文庫

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: 文庫


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「僕」 [村上春樹]

村上春樹 著 : 東京奇譚集

とうとう村上春樹を記事にしてみようと思う。

もともと、この『僕』というハンドルネーム(ペンネーム)は、
村上春樹が好きで付けた名前。[メモ]

しかし、好きであるが故に、なかなか記事にする勇気がなかった。[バッド(下向き矢印)]

久しぶりに、春樹氏の本を購入したのと、
今までの著者の本と少し色合いが違うことから、書いてみる気になった。

本書は短編小説。
都会の不思議な現象を、著者独特のタッチで描く。

春樹氏の長編小説に比べると、
少しパンチが弱いかもしれない。

しかし、都市伝説的な雰囲気は、
引き込ませる設定としては充分だ。[ぴかぴか(新しい)]

普段以上に主役達がクールなのは、自分には物足りない感は残った。
それでも、あの柔らかな文体と、「質感」←変な表現かもしれないが、
健在である。

大学生の頃、村上春樹や、山田詠美などを読み、
こんなカッコイイイ生活をしてみたいと思った。

自分で生計を立てるようになり、
主人公達のマネをしてパスタゆでてみたり、喫茶店に入り浸ってみたり、
小説のマネをしてみた。

う~ん、自分の生活の中でマネをしたところでかっこよくない・・・。
たぶん、余裕ある生活をおくっていないからだと思うが。

ストレスの少ない仕事につけば、
日常を楽しむことができるのだろうか。。。[ふらふら]

小説の中の主人公のような気持ちになれる日常が欲しいものである。


東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫



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